3年前の身体はボロボロでした

ご覧いただきありがとうございます
60分ベーグル専門教室 講師/講師養成 小南みおです
6歳と3歳の姉弟のママ
パン作りという趣味に目覚め
中でも大好きなベーグルが自分で作れるということに感動!!
この喜びをお伝えするために日々活動しております
摂食障害でした

そう、実はわたしパン講師になる前に摂食障害を経験したことがあります。
いきなりのカミングアウトに驚いた方もいらっしゃるでしょうか。
あっ、でも今となっては懐かしい思い出となってますのでご安心ください。笑
とくに病院で診断を受けたわけでもないので、これはあくまでも自称です。
これは高校生2年生の頃からはじまり結婚してからも続きました。
はじめは見た目が気になるようになり、軽い気持ちでダイエットを始めたのですが、それがどんどんエスカレートして、はどめがきかなくなったんです。
一時は体重は35キロにもなりました。
そこから、一気にドカ食いをしたり、また過度なダイエットをしたり、まさに負の連鎖だったんですね。
友人との食事も体型が気になるからという理由で何回も断ったこともあります。
本当は友人とも遊びたいのに、太るのがゆるせない、痩せていないと自分には価値がないと思い込んでいたのかもしれません。

大学4年生の頃、友人には摂食障害とばれないように普通に接していました。
体重は40キロくらいだったと思います。
そして、この症状は結婚して子どもが生まれてからも続いたんです。
『もう一生、このままなのか?なんで、普通に食事をとることができないんだろう…』
主人にも相談することもできず、これは恥ずかしいものとしてずっと隠していたんです。
結婚前の社会人の頃は、ドカ食いをしては通っていたスポーツジムにいき、10キロ走って筋トレして必死に体型維持、食事はプロテインみたいな生活。
正直全然楽しくないし、どれだけ痩せても心が満たされることはありませんでした。
そして、ふとした瞬間に何かがプツッときれてドカ食い。
ご飯をたべたあとは罪悪感で泣くことも多々あったんです。
『いったいわたしは何をしているんだろう…』
この頃は、ただただ辛くて孤独で苦しかったです…
治る転機…

コロナ禍がはじまってから家に閉じこもる生活になった頃、ふとクローゼットにあったホームベーカリーを思い出したんですね。
わたしは無類のパン好き。
ダイエット中でもパン屋さんにいって、あの小麦の香ばしい香りにワクワクしながら選んでいたのを覚えています。
そこで、はじめの頃は完全にホームベーカリーにお願いしていたのを、徐々に自分でつくる箇所を増やしていき、最終的には1から自分でつくる手作りパンにハマっていました。
そして、それをお仕事にパン教室の講師になろうときめてしばらくたつと、いつの間にかずっと続いていたドカ食いと無理なダイエットの負のスパイラルががなくなっていたことに気が付いたんです。
自分で自覚してから約8年ほど続いていた摂食障害が、人生においての目標ややりたいことが明確になったことで自然となくなったんですね。
だって、ずっと治らないと思っていたんですよ!?
それが、たった1つのきっかけで自分でも驚くほどスッとおさまりました。
それからは、ドカ食いしたり、過度なダイエットで1日中ストレスを感じながら暮らしていた時間が、自分の未来にワクワクするようなことで頭の中がいっぱいになったんです。
でも、パンばかりつくっていたら、それこそ摂食障害が悪化しそうと思いませんか?
それが、全くなかったんですね!!
もう、作ることが楽しくて、食べることが楽しくて、お教室を通して少しずつつながりができることが幸せだったんです。
食べることが楽しいなんて久しぶりの感覚でした♡
いつも、カロリーや炭水化物、たんぱく質、脂質などを気にして、これなら食べても太らないかな?
そんな事を気にしながら食事をしていたので、久しぶりの感覚に感動と同時に驚いたのを覚えています。
食事ってこういう事か……みたいな。笑
今だから、感じること

当時はなぜ、この摂食障害が8年間も続いてしまったのか、分からずにいました。
ただただ、自分の甘さ、弱さだと思っていたんですね。
ですが、本当の理由は
自分に自信がなかったから
少しでも自信をつけたくて、まずは見た目から変えようとダイエットを始めたんです。
ですが、表面上の容姿をちょっとかえたところで、一時的な自信にはなったかもしれませんが根本は何も変わりませんでした。
それが、本当にやりたいことを見つけたとき、なりたい姿に向かって行動にうつすことで少しずつ自信をつけていくことができたんですね。
わたしはそれまで、特別な趣味をもつこともなく、何かに一生懸命になることもなく、なんとなくで生きてきました。(唯一、頑張ったのは部活の吹奏楽部くらいです)
自分に誇れるものがない、やりがいや生きがいを感じるものがなかったんです。
もちろん、結婚をして可愛い子どもに恵まれ、子供の成長を近くで感じながら日々を暮らすことは幸せでありました。
ただ、心のどこかで自分の人生を生きていないように感じたんですね。
そのはけ口として、過度なダイエットによるただ細いだけの身体と、急な衝動にかられるドカ食いによって、ほんの一瞬の快楽だけで心を満たそうとしていました。
それが、自分が一生懸命になれること、ついつい没頭してしまうことを見つけたことで、日々の生活がガラッと変わったんです!
まず変わったのは時間の使い方!毎日が忙しくなりました!笑
当たり前ですよね、やることが増えたんですから。
でも、前の生活に戻りたいとは思いません。
なんとなくやることをこなしていた日々、今思うとすごくもったいない時間の使い方をしていたなと思います。
日々の生活にやりがいや生きがいを見つけることで、より毎日を大切に過ごそうと感じることができたんです。
ただこれは、決してすべての方にやりがいや生きがいを見つけることが大切であると進めたいわけではありません。
あなたの納得のいく生き方ができていたら、それが正解なんです。
毎日忙しく働きたくない、週3〜4程度でパートをいれて、自分ののんびりする時間も確保しながら、毎日きめられたルーティーンをこなすことに幸せを感じる方もいらっしゃいます。
大切なのはあなたがどのように生きたいのか、毎日を過ごしたいのか、だれかに決めてもらうのではなく自分で決めることです。
わたしはこの軸がさっぱりだったので、両親が引いてくれたレールをそのままいくことが正義で間違いのない選択だと思っていました。
だから、そこの期待に応えることができなければ、深く落ち込み自分はなんてダメな人間なんだと、自信を徐々になくしていったのかもしれません。
3年前と今

今となっては、みお先生のようになりたいです!と、ありがたいことにお言葉もいただけるようになりましたが、つい3年前まではどこにでもいる普通の子育て主婦だったんです。
そして、わたしも同じようにパン教室で生き生きと活躍されている講師さん方をみて、『わたしも同じように好きなことで働きたい!』と、大きなあこがれをもったんですね☆
ただ、確実に言えることはみんなスタートは一緒なんです♪
今、最前線で活躍されている方もはじめは0からのスタートでした。
そこから、コツコツ努力を積み上げることによってやっと今の地位を確立されているんですね。
もちろん、天才的なセンスがあって一気にカリスマのようになられる方もいらっしゃいます。
でも、そんな方はほんの一握り!
ほとんどの方は愚直にやるべきことをこなしてる…これに尽きるのではないかと感じます。
だからこそ、本当にやりたいこと、こうでありたい!という目的が必要なんですよね。
でないと、続かないから。
わたしは、ありがたいことにたまたま引っ張り出したホームベーカリーに運命を感じ、講師への道に夢中になるうちに、気づけば摂食障害の症状もなくなっていました。
これは、パン講師になることが簡単だったから、楽だったからという訳ではありません。
おもてで見える姿と違い、パン作り以外にもやることがたくさんあり、正直大変なことの方が多いです。
でも、それでも続けられるのは、この仕事にやりがい・生きがいを感じているから。
だって、オンラインを通じて全国にいらっしゃる方がお客さまになるなんてすごく貴重なつながりだと思いませんか?
しかも、日本だけでなく海外から受講されることもあるんですよ。
自分の行動でだれかの役に立つことができ、感謝されることで初めて心が満たされるんです。
これは、以前のわたしにはない感覚でした。
自分を満たすことばかりに矢印がむいて、周りに気を配る余裕がなかったんです。
でも、本当の意味で心が豊かになるときというのは、誰かに感謝されたとき、喜んでもらえたときだと気づいたんですよね。
では、あなたは何であれば、情熱・熱量をそそいでだれかの役に立つことで生きがいを感じながら、行動を起こすことができそうですか?
何かに可能性を見出した時に、あなたはきっとすごい熱量で取り組むことができるようになると思います。
そのことが、『大変だけどやっぱり楽しいんだよね』という感覚になれば最高ですね♪
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は少々重たい内容からのスタートになりましたが、この過去があったからこそ、今の選択ができていると思うと本当に良かったと思っています。
今、苦しいことに直面しているあなたも、もしかすると、これから心から夢中になれるものであったり、ワクワクできるような未来に向けての準備段階にいるのかもしれません。
今回のお話が少しでもあなたの人生の何かを変えるきっかけになれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。